◆理想は自然体の人間関係ができる会社

自分で創業した会社が、自分が思うものになっていない時
創業者はどうするでしょうか。

目指すものがあって創業したのに、実現したいものがあって創業したのに
目指すものに近づいていない、実現したいものが実現できていない
そんな状況…
そもそも、創業した意味がなくなっています。

思うものに近づかない会社経営なんて
ただただ、重い責任が乗っかるだけで、何も楽しくなんてない!
時間とお金の無駄!
せっかくの能力を無駄にしてて、人生を無駄にしてる!とまで思います。

さらに、そんな「面白くない」組織に属している社員は
もっと時間の無駄です。
会社の想いも目標もわからずに、ただただ、仕事だから会社に通う…。

(ノД`)・゜・。
あぁ、本当に恐ろしい!

創業した想いと、理想の組織と、実現したいものが
「できない」
という状況っていうのは

『理念が浸透できていないんですよ!』
とか、言われる状況ではあるんですが

「経営理念の浸透ってどうやるのさ!?」と悩む人が多いために
「経営理念浸透セミナー」に人が集まるのでしょう。

セミナーに行って、色々と学んで
そんな本を読んで、色々と学んで
上手くいってる立派な社長の体験談を参考にして…

知識と情報で頭が構成されてしまって
社員と益々温度差ができて、伝え方に戸惑い、悩み、実行できない
というような流れになってしまっているパターン、大いにあると思います。

私が実現したいことは
自然体で接することができる社内の人間関係を構築したい。
そして、お客さんとも自然体で接することができる人間関係で仕事がしたい。

それって、どういう関係なんだろうかと考えていました。

逆に、自然体で居られない場所っていうのは、どういう場所でしょうか。
会社だから出してはいけない自分っていうのは、どういう自分でしょうか。

例えば、「やりたくないな」と思っている仕事を「やらされる」と思っている時
素の自分を出していたら「え~、いやだな~」と言ってしまうということになります。
その組織に仕事として加わってる時点で
組織が持っているタスクを「やりたくない」と選べる立場にないことは
誰もが暗黙で理解しているでしょう。
だから、「やりたくない」と思っている素を出さずに
「はい、わかりました」と無難に答え
「こなす」から、楽しくないということになるんでしょうか。

「プライベートと仕事を分ける」というのも
会社で素を出したら、いったいどうなるんでしょうね。
評価が下がるかな、降格になるかな。
部下から嫌われるでしょうか。。

学生の時には、学校とプライベートを分けようだなんて思いもしないのに
仕事になると、分けようと思ったり、知らず知らず分けてしまったりするんでしょうね。

私はプライベートも仕事も、同一のもの「私の人生」になってますが
むかし、アルバイトをしている時
仕事での自分は、巣の自分と違う自分でやってる時がありました。
「しっかりしているようにしないと」
「上司にはちゃんとしないと」
「お客さんにはちゃんとしないと」
「ダメなヤツだなと思われないようにしないと」
そんなことを無意識にも思ってしまっていて
その頃は、早く会社を出たかった、早く帰りたかった、定時が待ち遠しかったんです。

ある日、何かをきっかけに全部取っ払ったら
すっごく自分自身が楽になって、全員ともすごく仲良く打ち解けて
仕事全部が、すごく楽しいものになりました。

CUBEを始めた24,25歳くらいのときにもそうでした。
社長の仕事もスキルもわからないのに、社長になってしまったから
雇用した社員に社長っぽくしとかないと、とか
外部の人にも、「社長が未熟ってばれないようにしないと」とか思っていた時が…。

でも、ある日、全部取っ払ったんです。
私は私!素で行く!

そしたら、すごく友達が増えたし、会社内も雰囲気が変わったし
お客さんとも肩を組めるくらいの人間関係に慣れたし、いいこと尽くしでした。

「自然体で接することができる社内の人間関係を構築したい」という私の理想は
ハードルが高いものなのかもしれませんし、どこまでの基準で自然体というのか
難しいところだと思います。

そこで、私はこう考えます。

「日ごろ思っている、心のうちを、会社の仲間の前で言えますか?」

例えば、上司からすれば(最低な例えですヨ)
「あの部下、ほんとアカンな!雇うんじゃなかった!」
「このポジションにさせるんじゃなかった!」

部下からすれば
「この上司、ムカツク。オレより知識ないくせに」
「こんな会社、さっさと辞めてやる」

こんなことを「心」で思っているとします。
これ、絶対に言えないですよね。
本人目の前にして、言えないですよね。

「言えない心を持ってるということが、自然体じゃあない」
私の基準はこう考えています。

じゃあ、これをズバリと言うことが私の理想なのかというとそうではなく
考える視点が違います。

「この部下、ほんとアカン」って思ったことを
何がダメなのかを分解して、その部下の成長のために
ちゃんとした伝え方で、きちんと伝える。

そういう正直な人間関係、相手のことを想った人間関係が
私の思う「自然体の人間関係」です。

正直なコミュニケーションをして、お互い合わないのなら
それは仕方がないというものです。

自然体の人間関係になるためには、まず
その人が何を目指してるのか、何が好きなのか
この会社が何を目指してるのか。どういう想いなのかを

ちゃんとコミュニケーションして知ることが必要です。

そのために、組織は、仕事以外のコミュニケーションを取って
お互いを知る機会を増やした方が良いのでしょうね。

生まれを知る、趣味を知る、経験を知る、悩みを知る
全てが組織には大事な情報なんじゃないかと思います。

ムカツク・苛立つ・腹立つ
という感情はどこから来るかというと
「されたこと自体に腹立つ」のではなく
「なぜそうするかが理解できないから、腹立つ」になるんです。

この部下、なんでこんなことするんだろうか?
この上司、なんでこんな感じなんだろうか?

ここのわからないポイントを解消するのは、コミュニケーションしかありません。

理想の会社に近づかない状況の時
まずは全員とコミュニケーションして、なんでそうなのかを説く。
「これをするために、これを担当してほしい」と説明する。
部下に分かるようにちゃんとコミュニケーションする。

会社や上司に嫌な気持ちを持っている部下は
イライラしながら出勤するより、会社を知る努力をする
何故そうなのかを理解する。

会社の理想に合わない時
反抗的な態度を取りながらもその場に居る必要は全くなく
その場にいるなら、そこの理想を叶えることが「仕事」なんだから
行動言動考え方、自分を変えるしかない。
求められてる内容に応じて、自分を変化させられるのもスキルだと思います。

余裕が無いとできないですものね。。

なんせ、やりたいことが形になってない経営は
今すぐに、変えるべきだと思います!
社長が理想を妥協してたら、結局全員が不幸だと思います。

理想にない現実を、維持させるために頑張るよりも
理想にある現実を、さらに盛り上げ、もっと発展させるほうが
お客さんも社員も幸せです。

言わずともいいことですが
前提として、社長は、身勝手な理想を掲げてはいけません。
人のため、世のため、社員のためになる理想を追求するべし。


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