◆徹底して精魂こめてだいじに扱う

このお盆は、色々な経験ができました。

会社の営業は続けていましたが、各々の都合で夏季休暇をとるようにしていて
私はこの土日を含めると5連休もの休みを頂きました。

任せられる社員が居ることに本当に感謝し
経営者として覚悟を更に強くすることができた連休でした。

思い出の写真!

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さてさて、5・6年前にお客様に頂いた一冊の本。
【「いい家」が欲しい。 著:松井修三】

あの頃読んだ時には、また違う感覚で読んだ記憶があります。
経験が浅すぎて、心に響くことや意識に残ることがここまでではありませんでした。

今読み返すとものすごく良いことが書いてあって胸が熱くなったので思わずブログにします。

この本は「家を建てる」ことについての内容ですが
私たち仕事をする人たちにも最も当てはまる、忘れてはいけない内容も沢山書かれています。

既に、住宅を持っている人やこれからの人など色々とおられると思いますが
こういった気持ちを持った工務店さんに依頼したいと思います。

また、こういった気持ちを持った会社の顧客になりたいと思います。

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住まいは幸せの器
住む人の幸せを願って
かけるべき手をしっかりかけて
手を尽くして
精魂こめてつくります

住まいづくりは、子を生み、育てるのと同じです
住む人の一生の幸せがかかっているのです

一棟一棟に手を合わせ、心をこめて作らなければいけません
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営業マンが顧客を見つけ、受注し、実際に手掛ける職人さんが居ます。
モノは違えど、私たちの仕事にも共通する流れです。

職人は、営業マンのことが好きだから
「かけるべき手をしっかりかけて、手を尽くして、精魂こめて」
作ってくれるのでしょうか。

いえ、残念ながら、そういう訳ではありません。

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どんなに良い営業マンに恵まれて、その人がどんなに太鼓判を押してくれたとしても
現場がやる気を起こさない限りは期待した家は出来ないのです。

営業と現場では、まったく土俵が違います。

より良い家を造るのには、良心が必要です。

一件の家が出来上がるまでには、ここに一手余分に書けるかどうかと迷う場合が
何十回となくあるものです。

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営業マンと作り手、まずはその基盤をつくる経営者から
全員が一致団結、その「信念」をもって携わらなければ「いい家」は出来ない

私たちの仕事もそうです。

経営者の人格や話やサービスが素晴らしく、いざ発注してみたら
担当者のデキにがっかりしてしまった、という例は少なくは無いと思います。

全員が、同じ志で手掛けることができる仕事ほど良いものはありません。

しかし…

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しかし、誠意とか良心というものは、数が増えれば増えただけ希薄になり
粗末になっていかざるをえないものです。

ですから、一社が良心的に施工できる棟数にはおのずから限界があります。

それを超えるといかに早く、いかに安く作るかということだけがだいじで
良心的であろうとすること、すなわち手をかけ手を尽くすことが障害になります。

現場は、ただひたすら工期工期で追いまくられ、
建主の顔も知らない、知ろうともしない
下請け業者が寄せ集めの職人をできるだけ安い手間代で使って

上辺だけをつくろった工事をするようになるのはごく当然の成り行きです。

そうなると、単なる箱作りでしかありません。
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なんと悲しい現実…。

多分、誰もそんな結果を望んでいないのに
かけがえのない仕事が「単なる作業」になってしまう。
かけがえのない信頼も「とりつくろった出来」になってしまう。

こういう仕事は、やる意味がないと思うし、もったいない時間だと思う。
一生懸命やるから、人は心打たれ、涙が流れ、成長していく。
人に喜んでもらった分、自分には成長が残り、もっと大きな成果につながる。

オリンピック選手の姿に胸が熱くなるように
甲子園球児の涙に見てる方まで泣けてしまうように

見ているだけで、人にも伝わる一生懸命さ
純粋にまっすぐに全うする姿勢
そんな姿が現れる「仕事に対する意識」は、決して無理やり「やらされてる」ものではない。

そんな風土を作るのも、経営者がどうするかで決まってくるのです。
働いている人全員が、そんな「生きがい」を感じることができ
「精魂込めた仕事」ができる会社に成長したいと思います。


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