壊れ窓理論というのをご存知ですか?
「割れ窓理論」とは,アメリカの犯罪学者ジョー ジ・ケリング博士によって提唱されたもので,「1枚 の割れたガラスを放置すると,いずれ街全体が荒れ て,犯罪が増加してしまう」という理論
ゴミだらけのところにはゴミが捨てられやすく、ホコリひとつなくきれいに維持されている場所にゴミを捨てる人はいない。
という
みんなやってるし、私もやろう的な、ここもできてないし、ここもこれでいいや的な、小さな「良くない事」が、いずれ重大な事になってしまうというものです。
ニューヨークの地下鉄は、落書きだらけの空間でしたが、小さな落書きひとつひとつ全部消して行くことで、落書きがない・落書きされない空間になったそうで、そんな空間になると、犯罪が大幅に解消されたそうです。女性一人で乗ることができなかった電車だったけど、今では余裕で乗れるそうです。
これは、ビジネス心理学の話でよく聞く話なのですが社内に置き換えることができます。
例えば「なんだか社内の雰囲気が悪いな」と思った微かな違和感が、大きな問題になってしまうことや「やりにくいけど、まあいいや」と見て見ぬふりをした事から、かなりのやりにくさに膨れ上がってしまうことは、よくありそうなことです。
誰かの行動や仕事のやり方に違和感を感じたけど見過ごしていたりすると重要な仕事に取り組む時に大きな壁になったりもします。
それは根本的な部分で理解できていない、であったり、思い込みがあって全然違う理解という場合、上っ面の手順だけ説明しても根本が変わらないのでアウトプットはずれたものになってしまいます。
人間教育にも共通する部分があるなと感じてます。
子供に教えるにも、挨拶ができない、ごめんなさいの一言が言えない、など小さなことかもしれませんが、これを放置してては、模範的な大人になれそうにありません。
それに、大人になっても完全になることはありません。でも、社会人になると誰も注意してくれなくなります。年齢を重ねるほどに、注意されることはなくなります。
自分の「小さな壊れ窓」がどこにあるのかアンテナを持つこと、言われたことを素直に省みる気持ち、そういう意識が大切だと思います。
私は、いつも向上心を持って、自分を高めることを忘れない人でいたいと思っていますし一緒に仕事をする人たちにも、向上心と思いやりは大切にしてほしいと願っています。
1人ではなくみんなで仕事をしているからこそ、みんなでお互いを高め合える会社でありたいと思っています。