私は昔から読書も勉強も好きで、経験を通して成長できる機会を目いっぱい得られる「仕事」そのものが、とっても大好きで、人生のテーマは「成長」であると思い続けていました。
社会人になってから、本当にたくさんのビジネス書を読み、講演を聞き、セミナーもたくさん受講しました。
自社経営に生かすため、色々と実践したり、経営者仲間と情報を交換したり、学び実践し経験し成長するという循環を休まず実行していました。
でも、あることがきっかけで、この数年、積極的な学びを止めてしまい、過去の情報と過去の経験だけで「のんびり」「マイペース」に会社経営をし、楽しく過ごさせてもらいました。
スタッフにも恵まれ、大きな問題もなく、みんな積極的に学び業務改善に意見を出し合い行動してくれて、温和で優しいスタッフばかりです。
仕事もどちらかというと順調に進み、温かく過ごさせてもらっています。
本当に毎日感謝が尽きない日々、環境に身を置かせてもらってはいるのですが、どこかにずっと「焦り」がありました。
それは約20年間、学び悩み実践し悩み経験し…というものを繰り返していたのに、こんなぬるい環境でよいのか?という焦りです。
勤務してくれてるスタッフの人生を大きく左右する「仕事時間」
私はそこの責任者です。
自分が良ければよい、なんていう経営は絶対にありえない。一緒に働いてくれてるスタッフが「幸せ」であることが大前提です。
私が考える、会社がスタッフのためにできることは
・仕事時間が充実したものであること
・自己成長でき自分の理想に近づき人生のプラスになること
・人の役に立ちやりがいを感じられること
・良い仲間と出会えること
これだと考えてます。
この思いだけはずっと変わることなく毎日スタッフの顔をみては思っていることです。
『そのために何ができるのか…?』
それを問い続けて、いろんな学びや情報を得てやってみて考えて…を繰り返すわけですが
私はこの数年「チャレンジ」しませんでした。
チャレンジしない経営なんてよくない、と考えつつも
変化がない「安定」は、スタッフの居心地を良くしているかもしれないと感じたこともあります。
スタッフが自発的に意見してくれることをきっかけに、自然に良い方向に動いていく、そんな状況を体感しているからです。
しかし、先日改めてお話しさせていただいた
人事制度構築専門の会社「株式会社生きがいラボ」の福留社長の著書を読んで、胸が熱くなりました。
人事制度は、未来の働き方に影響を与える。
人事制度は、社員の意識や成長を規定し、社員に一人ひとりの職業人生を左右する。だから、人事制度は十年後・二十年後あるいはもっと未来の社会がどうなっているのかをイメージしながら、設計しなくてはならない。
十年後・二十年後を見据えて人事制度づくりを行わなければ、社会の中で価値を創造し続けられる人材を育成することはできない。
社会で価値を創造できなくなることは、社員の人生にとって不幸なことだ。
まさに、私もそう思います。100%、そう思います。
人事制度をピシッとそろえるというような規模感でもない会社では
上記の「人事制度」という言葉を「会社風土」と変えてもよいし、「職場環境」と変えてもよいし
とにかく、会社は、人の人生を大きく左右する場所であることは間違いありません。
それを運営している経営者は、間違いなく「責任者」なのです。
一緒に働いてくれる、星の数ほどある企業の中でうちに来てくれてるみんなを、如何に「幸せ」にするかを考えると、ボサッとしてる時間なんてないと感じます。
福留社長の本は、まだまだ序盤ですが、これから時間があるときに速読ではなくじっくり読み進めたいと思います。
たくさん刺激をいただけそうな気配がしています。